無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
りり……、もしかして怒ってる?
涙ぐんでいるのと部屋が薄暗いのとで、表情がはっきり見えない。
体調管理もまともにできないやつって思われたり……するかな。
額に当てていた手を滑らせ、頬に触れた。肌の感触を確かめるように撫でられて、少しだけ擽ったかった。
「、水族館、ごめんなさい……」
「謝ることじゃないだろ。治ったら行こう」
「…でも、せっかく休みだったのに…、」
「そういうの気にしなくていいから。日曜日なんて毎週来るんだし、楓莉のためならシフトも合わせるから」
「だからもう、余計なこと考えなくていいから」と言われ、ぽんぽん、と前髪を撫でられた。
きゅん、と胸が鳴る。
弱ってるせいか、いつも以上に人肌が───李々斗が、恋しくなっている。