無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
裾をぎゅうぅ……と引っ張る。絶対、迷惑って思われてる。めんどくさいなって、呆れられてる。
わかってるの。でも、だけど……
「……ひとり やだ、から…りりと一緒にいたい……」
ぽろぽろと零れる涙。李々斗が慌ててあいていた手でわたしの涙を拭う。
再び枕元にしゃがみ込むと、「楓莉、」と、優しい声でわたしを呼んだ。
「……わかったから落ち着いて。泣いたらもっと頭痛くなるだろ」
「…うぅ…、」
「ここにいるから。な、楓莉」
「う“ん……」
「うん」
「わがまま……、ごめんなさい」
「いーよ。楓莉のわがままは、嫌いじゃないから」