無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎






ふと思い返すのは、一緒に暮らし始めた当初───同居2日目の 夜のこと。




風呂からあがると、楓莉はソファに座ってテレビを見ていた。


その姿を見て、幻かと思って何回か瞬きをした。しかしながら、何度瞼を上下させても視界に映るその姿は変わらない。




……楓莉が、俺のTシャツを着ている。

オフホワイトの、シンプルなTシャツ。俺が着ても結構余るのに、それを小柄な楓莉が着たらどうなるか。




そりゃあ、……破壊力が、えげつなかった。



好きな女の子が自分の服を着てるっていう事実はもちろん、そのサイズ感がもう、言葉にならないのだ。


かわいい。

意味わかんないくらい、かわいい。



< 231 / 258 >

この作品をシェア

pagetop