無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
ふと思い返すのは、一緒に暮らし始めた当初───同居2日目の 夜のこと。
風呂からあがると、楓莉はソファに座ってテレビを見ていた。
その姿を見て、幻かと思って何回か瞬きをした。しかしながら、何度瞼を上下させても視界に映るその姿は変わらない。
……楓莉が、俺のTシャツを着ている。
オフホワイトの、シンプルなTシャツ。俺が着ても結構余るのに、それを小柄な楓莉が着たらどうなるか。
そりゃあ、……破壊力が、えげつなかった。
好きな女の子が自分の服を着てるっていう事実はもちろん、そのサイズ感がもう、言葉にならないのだ。
かわいい。
意味わかんないくらい、かわいい。