無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
「何その声」と、後ろで李々斗がクスクス笑っている。危なく振り返りそうになって、ぐりんっと顔をそむけた。
ていうか、なんなんだ今のは。
背骨のラインにそって背中をツー…と撫でられた。ぞくりと身体が震え、咄嗟に変な声が出てしまった。
何その声、じゃないでしょ。
何してんのりりは、だよこっちは。
「な、なにして……っ、ひぃ」
「べつに、なんも」
「う、うそじゃんっ」
「楓莉がこっち見てくんないからムカついてはいるけど」
「だ、だからって……っん、」
背中をなぞられているだけなのに、わざとらしく焦らされているのも感じていた。
こんなふうに触って来たことなんてないのに。
拗ねて、それでいじわるしてるんだ。