無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎







「りりっ、やめてそれ…、」

「それ?」

「そ、それだってば!」

「どれ」

「だから───っ」




そのいじわるしてくる手だってば。

変な気持ちになりそうで 耐えきれなくて振り返ると、目が合った李々斗は満足そうに笑った。




「ふ。かわいい、その顔」

「、っ」




李々斗の手が伸びてきて、身体を寄せられる。ぎゅっと包み込まれて、大好きな香りが強くなった。

李々斗の不意打ちは心臓にわるいからキライ……なのに。


「せっかく一緒に寝るんだし、こうしてた方があったかいよ」

「…、りりのばか」

「俺、それ好き」

「……」

「楓莉の、『りりのばか』ってやつ。俺のこと好きって言ってるみたいで、好き」




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