無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
部屋の中は暗いのに、十分伝わった。
わたしを抱きしめる力も、李々斗の声色も、やわらかい表情も。
全部───わたしのこと、大好きって言ってるから。
「…りりのばか」
「うん」
「っ、ばーかばーかばーか!」
「いや楓莉それはただの悪口じゃ…」
「……りり、」
「…うん?」
「…………だいすき」
ふっと笑う声。
それから───やさしい口付けが落とされた。
「うん、俺も」
それは、なかなか寝付けなかった夜のこと。
fin.