無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
「みんな静かにー。席替えは突然だからドキドキするもんなのよ?平等じゃなくなるから交換は禁止でーす。はい、それじゃあ有村さんから順番にくじ引き引いてってー」
廊下側の一番前に座るわたしに声がかけられる。
前の列の席はたしかに嫌だけど、席替えの時は一番最初にくじを引けることが多いからすこしだけ得。
「はあい」と適当に返事をして立ち上がると、後ろの席に座るはるちゃんも続いて立ち上がった。
「成水くんの隣、ファンとして楓莉と男子以外ゆるしたくなあい…」
「うちのクラス女子の方がすこし多いし、確率的にはきびしいと思うなぁ」
「もぉ~…楓莉、成水くんがいつか他の女の子のものになってもいいの?」
「たかが席替えだし…っていうか、わたし別にりりの彼女とかじゃないし…」