無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎


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「みんな引き終わったー?じゃあはい、黒板に書いてる数字と自分のくじでそれぞれ確認して席移動してくださーい」




支倉先生の声にみんな一斉に机を移動させる。




「おれ5ばーん」

「えーんやだぁ私教卓の一番前なんですけどお!」

「ラッキー!あたし席またここだー」

「うわ!またおまえかよ!」




などなど。そんな会話が飛び交う中、わたしも紙切れに書かれた『14』という番号と 黒板に書かれた座席表にランダムで記入された数字を照らし合わせる。



わたしの次の席は、窓際の列の後ろから2番目。

ずっと一番前の席だったわたしからすると、後ろの方の席はなんだか違和感があった。




「楓莉、めっちゃ良い席じゃん。いいなあ」

「はるちゃんは?」

「あたし教室のちょうど真ん中。いいのか悪いのかわかんなぁい」

「私は21だからー…廊下側の後ろだ。良い席だけど、フユと楓莉とは結構遠いね」





なんだ、残念。

今まで2人とはずっと近い位置だったから、周りに仲良い人がいなくなるのはちょっと寂しい。



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