無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
成水 李々斗。
地毛にしてはややブラウン寄りの、さらさらの髪の毛。
色白で、肌がきれいで、まるでモデルみたいに整った顔立ちをした彼は、わたしの幼馴染である。
小・中・高と同じ学校に通っているけれど、彼のモテ具合といったら並大抵のものではない。
李々斗は人見知りをする部分があるので、知り合い意外と話すときはだいぶ口数が少ないけれど、彼を目の保養にしている女の子達からすればそんなところも良いらしい。
正直、その気持ちはよくわからない。
わたしが、「クール」「かっこいい」「関わってみるとやさしい」と騒がれ続ける彼を隣で眺めるのは、早10年目に入ろうとしていた。
そんな彼とわたしが、───…まさか一緒に住むことになるなんて。