無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
「可愛いよ楓莉は」
「なっ……、ぐぇ」
不意打ちでそう言われ、ムギュ、と鼻をつままれた。可愛いって言ってくれた顔を李々斗の手によって変な顔にされる。
優しいのかからかってるのかわからないじゃんか。李々斗のばか。
「今日は俺の勝ちな」
ふわり、李々斗が笑う。
さっきまで怒っていたのが嘘みたいにご機嫌になるんだから……ほんと単純。
「別に何も勝負してない!」
「はいはい」
何も勝負してないし、
なんの勝負かも分からないけれど、
李々斗が楽しそうだから特別に許容してあげてもいいよ。