無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎





「かわいいのたくさんあったから買っちゃった。バイトたくさん入れないとやばいよぉ」




ちゅー…と、自分の前にあるアイスココアを吸い、そういうはるちゃんを見つめる。



わたしの記憶が正しければ、はるちゃんは今日、トップスとスカート、その他ピアスやリングも買っていた。

定かな情報は無いけれど、諭吉さんは軽く飛んでいそうだ。それに加えてフユちゃんのプレゼントと、お昼ご飯と、今いるカフェでの飲食代。


はるちゃん、今日だけでいくら使ったのかな。



お母さんが海外に行く前は、毎月お小遣いとして5千円もらっていた。それからお年玉を切り崩して必要な時に使ってやりくりしているわたしにとって、「自分で稼いだお金」というのはまだ未知のこと。


特に物欲がつよいわけでもないし、これまで服はお母さんと一緒に買い物した時に買ってもらっていたから5000円でも成り立っていたけれど……、やっぱり、ほしいものが突然現れたときに自分のお金があったらいいなぁとは思う。



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