無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎







「…なんだよ」




李々斗が少しだけ眉をひそめた。



昨日も思ったけれど、夜のこの時間まで同じ空間にいるってなんだか新鮮だ。

李々斗の髪の毛は、お風呂上がりで自然体になっていて いつもに増してサラサラ。




うーん……やっぱりかっこいいんだよなぁ。


こんなイケメンと幼なじみって、時々信じられなくなっちゃう。




「ねー、りり」

「ん?」

「一緒に住んでるってさ、あんまり周りに言わないようにしない?」




幼なじみってだけで 過去に何度か女の子たちからの嫌がらせを受けたこともあるから、一緒に住んでいるなんてバレたらまた餌食になっちゃうかもしれない。


そんな理由で李々斗にそう言えば、彼は「なんで?」と返された。



なんでって、……李々斗、わたしのこれまでの苦労を知ってるくせに。

きみの顔が良すぎるせいで、中学校の時は上靴2回買い換えたんだから。



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