無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎









「ちょっと休憩入るから、お客さんきたら呼んでねー」



「了解です」

「わかりました」




時刻は19時30分。


今日は比較的客足が少ない日のようで、バイト初日のわたしにはとても有難い状況だった。

ついさっきお会計を済ませたお客さんが帰ってから10分、店内はノーゲストになったので、店長さんは休憩をしにいった。




「初日、どうだった?」



静かな店内に、吉川くんと二人きり。

教室で話す時と同じく、柔らかい雰囲気を纏った吉川くんがそう聞いてきたので、「なんとか、大丈夫かも」と返事をした。



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