無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
「有村さんがバイトすること、成水、許してくれたんだね」
そんなことを考えていると、不意に、吉川くんが言った。「え?」と声を零せば、吉川くんは「いや、気になっちゃって」と言葉を続ける。
「成水、有村さんのことになると異様に敏感だから。なんていうか、すごい大事にしてるんだろうなーとは思ってた。幼馴染っていうか、保護者みたい」
「あー、うんうん。りりはちっちゃい時からずっとそうなんだよね」
実際、バイトするって言った時も反対されたしね、
そう付け足すと、「やっぱ、だよね」と笑われた。
吉川くんと李々斗は深く仲良くしているわけじゃないけれど、そんな吉川くんにも保護者って言われるてことは相当だ。
はるちゃんフユちゃん吉川くん…と、第三者の意見がこんなにも揃っているって、つまりカホゴってやつだ。