無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎





「成水もこの近くのコンビニでバイトしてるよね。何回か見かけたことある。成水は気づいてないみたいだったけど」

「わ、そうなのかあ。うん、りりも今日バイトでね。終わったらりりのとこ寄って帰る予定」

「……それは、成水が言ってたから?」

「え?うん。時間が被った時は一緒に帰るって約束だけど…どうかした?」




心なしか、吉川くんの表情が曇っているような気がしたけれど……気のせいだろうか。「いや、」と曖昧に返され首をかしげると、吉川くんが再び開口した。



「……なんか、成水って保護者じゃなくて、有村さんの彼氏みたい」

「え?」

「ほら、席替えの時もフキゲンだったじゃん。あれって、多分俺に嫉妬してたんだと思うんだよね」


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