無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
「なにか悩んでることあるなら、あたしたち相談乗るよ?楓莉が言いたくないことなら無理強いはしないけど…、遠慮してるとかならちょっと寂しいよ」
「そうそう~、それに最近ふうりりの絡みも減ったよね」
「成水くんとなんかあった感じなのかな…」
流石親友というべきか、それともわたしがあまりにもぼーっとしすぎていたせいか。
多分両方が合わさって、ふたりにはわたしが何かに思考を奪われていることはお見通しだったみたいだ。
きょろきょろとあたりを見回すと、李々斗は学食に行ったのか教室に姿が見えなかった。
ついでに、吉川くんの姿も見えない。今朝、「図書委員はお昼休みに図書室にあつまるように」って招集がかかっていたから、それに行ったんだと思う。
二人の姿が見えないことを確認し、ふー…とひとつ、息を吐く。
「じつは……」
わたしは最近の悩み───李々斗のことについて、二人にようやく話すことにした。