無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎





「楓莉、今日はバイトないんだっけ?成水くんも?」

「うん。りりも確か今日は休みだった」

「じゃあ、良い機会じゃん。二人でどこかカフェでも言って話したら?」




たしかに、悩んでいたことは置いておいても、店長さんが言っていた通りバイトのシフトがたくさん組まれたこともあり、どこかに寄り道したりすることなくただ帰るだけになっていたのだ。

家だと李々斗の部屋かわたしの部屋で話すことになるので、それはちょっと緊張してしまう…かもしれない。カフェだったら落ち着いて話せていいかも。



「最近駅んとこにカフェできたじゃん。口実につかったら?」

「はる天才!それつかいなよ楓莉!」

「りりのこと誘ってみる…」

「あした、良い報告まってるよぉ」



そんなところでちょうど予鈴が鳴り、わたしは慌てて残りのサンドイッチといちごみるくを胃の中に流し込んだ。


< 95 / 258 >

この作品をシェア

pagetop