無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
最近できたカフェ。内装もお洒落で、ショーケースに並ぶケーキもすべてお洒落だった。
一応わたしも女子高生なわけで、かわいいものとかキラキラしたものとかを前にするとカメラを構えてしまうのだ。
注文したケーキが運ばれてきたからも、興奮するままにパシャパシャと写真を撮っては、
「かわいい!」
「美味しい!」
「ねえりり見て見て!」
……などなど。
そんなわたしを、李々斗は呆れながらもやさしく笑いながら見てくれていて、何度も「楓莉おちつきな」と言われてしまった。
それで、だ。
そんなことをしていたら真面目に話をすることなんかできるはずもなく───気づいたら今に至るわけである。