キミだけのヒーロー
「と……友達に……なりませんか?」


焦ったオレの口からは、思わずそんな言葉が出ていた。
(しかも敬語って!)


ふあぁあああ……と大きなアクビをしながら

「おはよ」

彼はのんびりとした声でそう言った。


山路真一(ヤマジシンイチ)。

それがオレと彼との出会いだった。



結局オレのもくろみは、見事に失敗に終わった。

絶世の美少年が加わったせいで、オレらのグループはさらに注目を浴びることとなり、オレの存在は益々薄くなってしまうのだった。


オレの“レッド”の座よ……カムバ―――ク!!

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