キミだけのヒーロー
「男紹介して欲しいって頼まれてん。んで、同じクラスの小川ってヤツに紹介してん。けど……その子、実は、最初からオレ狙いやったらしくて……。で、オレ全然その気もないのに、小川は勝手に怒ってるし、その子からはストーカー……」
「え……ちょっ」
サトシの話の途中でオレは声を出した。
それをどう思ったのか、サトシはオレをちらりと見た。
「いや、つきまとわれてるっちゅうか……。でも、1日に50通ぐらいメールくんねんで? いつの間に調べたんか、家の前までやってきたりするし……。もう、かんべんしてくれって感じ」
「ちょっと待って!」
思わず大声を出したオレに、サトシとシィが注目する。
「それって……」
今オレは頭をフル回転させて考えをまとめている。
S女の女の子を小川ってヤツに紹介したって?
つまり……それは……。
「その子ってひょっとして“サユリ”って名前?」
「ああ。そうやで。なんで知ってるん? そういや、お前の彼女もサユリやな。同じS女やし」
「ちょっ……マジで?」
オレは頭を抱え込んだ。
「ケンジ? どうかしたん?」
シィがオレに心配そうな目を向ける。
「……ごめん……オレ帰るわ」
そう呟くと二人に背を向けた。
「え……ちょっ」
サトシの話の途中でオレは声を出した。
それをどう思ったのか、サトシはオレをちらりと見た。
「いや、つきまとわれてるっちゅうか……。でも、1日に50通ぐらいメールくんねんで? いつの間に調べたんか、家の前までやってきたりするし……。もう、かんべんしてくれって感じ」
「ちょっと待って!」
思わず大声を出したオレに、サトシとシィが注目する。
「それって……」
今オレは頭をフル回転させて考えをまとめている。
S女の女の子を小川ってヤツに紹介したって?
つまり……それは……。
「その子ってひょっとして“サユリ”って名前?」
「ああ。そうやで。なんで知ってるん? そういや、お前の彼女もサユリやな。同じS女やし」
「ちょっ……マジで?」
オレは頭を抱え込んだ。
「ケンジ? どうかしたん?」
シィがオレに心配そうな目を向ける。
「……ごめん……オレ帰るわ」
そう呟くと二人に背を向けた。