キミだけのヒーロー
もう一人の女の子が、目を丸くしてシィの顔を見つめている。
「えと……」
一方シィはいきなりのことに戸惑っているようだった。
「あたし、山岡奈津美(ヤマオカナツミ)! N中のサッカー部のマネージャーやってんけど……覚えてない?」
「おおー!」
そこでようやく思い出したらしいシィが彼女を指差して大袈裟にジェスチャーした。
「久しぶりやなぁー。めっちゃ雰囲気変わってるからわからんかったー」
そこから二人は昔話で軽く盛り上がりだした。
シィは中学時代サッカー部の部長だったから、試合の申し込みなど、他校のマネージャーと知り合う機会があったのだろう。
「やーん。こんなとこで香椎君に会えるなんてめっちゃうれしいわー。今もサッカーやってるん?」
もんすごいハイトーンな声を出すナツミ。
ひょっとしたらシィに惚れてたのかもな……なんて邪推してしまう。
「うん。今もやってるで。あ……こいつもサッカー部やねん」
そう言って、シィはオレのことを引き寄せた。
「ふーん……そうなんや」
「えと……」
一方シィはいきなりのことに戸惑っているようだった。
「あたし、山岡奈津美(ヤマオカナツミ)! N中のサッカー部のマネージャーやってんけど……覚えてない?」
「おおー!」
そこでようやく思い出したらしいシィが彼女を指差して大袈裟にジェスチャーした。
「久しぶりやなぁー。めっちゃ雰囲気変わってるからわからんかったー」
そこから二人は昔話で軽く盛り上がりだした。
シィは中学時代サッカー部の部長だったから、試合の申し込みなど、他校のマネージャーと知り合う機会があったのだろう。
「やーん。こんなとこで香椎君に会えるなんてめっちゃうれしいわー。今もサッカーやってるん?」
もんすごいハイトーンな声を出すナツミ。
ひょっとしたらシィに惚れてたのかもな……なんて邪推してしまう。
「うん。今もやってるで。あ……こいつもサッカー部やねん」
そう言って、シィはオレのことを引き寄せた。
「ふーん……そうなんや」