キミだけのヒーロー
オレはポケットから財布を取り出した。
そっと中を覗き込む。
つか、金ね――!
いやもうびっくり。
札がねえよ、札が。
そもそも、こんなんで奢ろうしたのか?
オレのバカ!
オレは恐る恐る財布を逆さにして、シイの手のひらにかざした。
チャリン……
まさにそんな感じで、むなしく数枚の小銭がそこに落ちた。
よくはわからないが、パッと見、300円プラス2、30円てとこ。
シィが手のひらを見つめてワナワナと震えている。
そのスキを見計らってオレはソロリソロリと抜け出した。
「お前、なめとんか―――!」
背後からそんな叫び声を聞きながらオレはそのまま廊下をダッシュ。
ああ……良かった、足が速くて。
一度だけ振り返ってシィに言った。
「残りは、オレとサユリが上手くいったお祝いっつうことで!」
「はぁああああああ?」
シィの声が廊下に反響した。
すまん。
シィ……許せ。
[完]
だけど、もうちょい続く……スミマセン。笑
そっと中を覗き込む。
つか、金ね――!
いやもうびっくり。
札がねえよ、札が。
そもそも、こんなんで奢ろうしたのか?
オレのバカ!
オレは恐る恐る財布を逆さにして、シイの手のひらにかざした。
チャリン……
まさにそんな感じで、むなしく数枚の小銭がそこに落ちた。
よくはわからないが、パッと見、300円プラス2、30円てとこ。
シィが手のひらを見つめてワナワナと震えている。
そのスキを見計らってオレはソロリソロリと抜け出した。
「お前、なめとんか―――!」
背後からそんな叫び声を聞きながらオレはそのまま廊下をダッシュ。
ああ……良かった、足が速くて。
一度だけ振り返ってシィに言った。
「残りは、オレとサユリが上手くいったお祝いっつうことで!」
「はぁああああああ?」
シィの声が廊下に反響した。
すまん。
シィ……許せ。
[完]
だけど、もうちょい続く……スミマセン。笑