キミだけのヒーロー
オレとシィは高校でもサッカーをやっていた。
最近のオレは、練習の合間にある場所を訪れるのが楽しみになっていた。
それは……
――コンコンッ
ある教室の窓を叩く。
すると、5秒ほど待ったところで……
――ガラッ
窓が開く。
そして、いつもの笑顔がオレを迎えてくれる。
この瞬間は何度味わっても癒される。
「ヤッホー。ちぃちゃん、お菓子! お菓子!」
オレは窓から顔を出した彼女を見上げながらおねだりする。
彼女は飴やチョコなどが入った缶をオレに差し出した。
「お。チョコ発見! これ、いただきー!」
缶の中から小さなチョコをつまみ出した瞬間。
「こるぁ。サボんな。……なんちゃって」
オレのチョコはあっさりとシィに奪われた。
いっ……いつの間におってん?
つか、オレのチョコおおおおおお!
「あああああ! シィ! オレのチョコやで! 返せ!」
そんなオレの叫びを無視し、「よっこらせ」なんて、オヤジ臭い言葉を言いながらシィは窓をよじ登って美術室に入った。
その後にオレも続く。
最近のオレは、練習の合間にある場所を訪れるのが楽しみになっていた。
それは……
――コンコンッ
ある教室の窓を叩く。
すると、5秒ほど待ったところで……
――ガラッ
窓が開く。
そして、いつもの笑顔がオレを迎えてくれる。
この瞬間は何度味わっても癒される。
「ヤッホー。ちぃちゃん、お菓子! お菓子!」
オレは窓から顔を出した彼女を見上げながらおねだりする。
彼女は飴やチョコなどが入った缶をオレに差し出した。
「お。チョコ発見! これ、いただきー!」
缶の中から小さなチョコをつまみ出した瞬間。
「こるぁ。サボんな。……なんちゃって」
オレのチョコはあっさりとシィに奪われた。
いっ……いつの間におってん?
つか、オレのチョコおおおおおお!
「あああああ! シィ! オレのチョコやで! 返せ!」
そんなオレの叫びを無視し、「よっこらせ」なんて、オヤジ臭い言葉を言いながらシィは窓をよじ登って美術室に入った。
その後にオレも続く。