キミだけのヒーロー
いったいオレが来てから何通目のメールだ?
オレは呆れ顔でサトシを見てた。
サトシは携帯を開き、そしてその表情をほんの少し変えた。
「あれ? マユからや……。めっちゃ久しぶり-」
どうやら相手は、さっきからメールをやり取りしていた相手ではなかったようだ。
「鈴木真由(スズキマユ)って覚えてへん? オレらと同じ中学やった……」
「さぁ? 知らんけど……」
そう言われてもすぐには思い出せなかった。
多分、オレとは同じクラスになったことがない子なんだと思う。
サトシは携帯をじっと見つめてメールを読んでいたが
「ん?」
一瞬眉間に皺を寄せてそう呟くと、なぜか顔を上げてオレの方を見る。
「何?」
「いや……なんでも」
そう言ってまた下を向くと、口の端を上げてニヤニヤ笑いながら、返信を打ち始めた。
しばらくすると、また携帯が震える。
サトシは頬杖つきながら、携帯を開く。
その瞬間
「おおっ……」
と、何か感心するような声をあげた。
「なんやねん。お前さっきから……」
さっきからのサトシの言動が読めず、オレは不思議がってそう尋ねる。
するとサトシは携帯の画面をオレの方に向けてニッコリ微笑んだ。
「ハイ。ケンジ君、ご指名入りましたー♪」
「はぁ?」
オレは呆れ顔でサトシを見てた。
サトシは携帯を開き、そしてその表情をほんの少し変えた。
「あれ? マユからや……。めっちゃ久しぶり-」
どうやら相手は、さっきからメールをやり取りしていた相手ではなかったようだ。
「鈴木真由(スズキマユ)って覚えてへん? オレらと同じ中学やった……」
「さぁ? 知らんけど……」
そう言われてもすぐには思い出せなかった。
多分、オレとは同じクラスになったことがない子なんだと思う。
サトシは携帯をじっと見つめてメールを読んでいたが
「ん?」
一瞬眉間に皺を寄せてそう呟くと、なぜか顔を上げてオレの方を見る。
「何?」
「いや……なんでも」
そう言ってまた下を向くと、口の端を上げてニヤニヤ笑いながら、返信を打ち始めた。
しばらくすると、また携帯が震える。
サトシは頬杖つきながら、携帯を開く。
その瞬間
「おおっ……」
と、何か感心するような声をあげた。
「なんやねん。お前さっきから……」
さっきからのサトシの言動が読めず、オレは不思議がってそう尋ねる。
するとサトシは携帯の画面をオレの方に向けてニッコリ微笑んだ。
「ハイ。ケンジ君、ご指名入りましたー♪」
「はぁ?」