キミだけのヒーロー
「ぎゃはははははは!」
オレの話を聞いて、シィがゲラゲラ笑ってた。
色んな意味で衝撃的な告白を受けた後、オレはいつもどおりサッカー部の部活に出ていた。
今は練習を終えて、シィと2人でボールを磨いている。
「期待したオレがアホみたいやん。だいたい直接本人に渡せっちゅうねん」
「まぁまぁ……。直接渡すのは恥ずかしかったんちゃう? でもなんかわかるなぁ……。お前にやったら、頼みやすいっつか。声かけやすいっつの?」
目尻を下げ、ニコニコ笑いながらシィが言った。
そう……。
そもそも、オレが“レッド”の座を失うことになった諸悪の根源はコイツなんだ。
香椎直道(カシイナオミチ)。
……通称シィ。
シィとは元々同じサッカー部だった。
2年生になってクラスが同じになったのをきっかけに、何かとつるむようになった。
オレの話を聞いて、シィがゲラゲラ笑ってた。
色んな意味で衝撃的な告白を受けた後、オレはいつもどおりサッカー部の部活に出ていた。
今は練習を終えて、シィと2人でボールを磨いている。
「期待したオレがアホみたいやん。だいたい直接本人に渡せっちゅうねん」
「まぁまぁ……。直接渡すのは恥ずかしかったんちゃう? でもなんかわかるなぁ……。お前にやったら、頼みやすいっつか。声かけやすいっつの?」
目尻を下げ、ニコニコ笑いながらシィが言った。
そう……。
そもそも、オレが“レッド”の座を失うことになった諸悪の根源はコイツなんだ。
香椎直道(カシイナオミチ)。
……通称シィ。
シィとは元々同じサッカー部だった。
2年生になってクラスが同じになったのをきっかけに、何かとつるむようになった。