キミだけのヒーロー
翌日の部活は最悪だった。

ミスの連発で何をしても上手くいかなかった。



「あ。そや。お前にCD借りっぱなしやねん。オレんち寄ってけや」


帰宅途中、シィが声をかけてきた。


今日は一人でいると、どこまでも落ち込んでいきそうだった。

せめて話し相手でもいれば気もまぎれるだろう。

内心、シィが誘ってくれたことにホッとしていた。



だけどその数分後、

オレはシィの家に来たことを後悔することとなった。
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