キミだけのヒーロー
「うっ……うわあああ」


ヘンな声を上げて、起き上がった。

寝汗でTシャツがぐっしょり濡れている。

夢だとわかっても、まだ心臓がバクバクと激しく音を立てている。

ごくりと唾を飲んでから、近くにあった時計に目をやった。


――08.14
  AM02:05

時刻は深夜2時を回ったところ。


デジタル時計の緑色の文字が暗闇に怪しい光を放っていた。


なんだ?

あの夢は……。

そして、この胸騒ぎはいったい何なんだ。
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