私は彼とあくまでも友達になりたい
グラウンドに出て来た私は、2人と別れて、自分のクラスのテントに向かう。

テントで蓮美ちゃんと菜穂ちゃんが待ってくれていた。

「もう!遅いよ。梨花!」

と菜穂ちゃんが言った。

「ごめんごめん!友達と出会って話して来ちゃった。」

私は舌を出して謝る。
そんな私に、蓮美ちゃんは、

「まぁ、それはいいけどさ、梨花、急いだほうがいいんじゃない?借り物競走の子呼ばれてるよ。」

と言った。

「え、嘘!
ごめん、ありがと!蓮美ちゃん。
じゃあ、行ってくるね!」

私はそう捲し立てて、足早にテントを出た。
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