私は彼とあくまでも友達になりたい
図書委員6回目
図書委員会6回目。10月の始め。

私はドキドキしながら今日という日に臨んだ。

だって、今日の委員会は彰人くんが中学校の頃の秘密の話をしてくれることになってるから。

今日は、司書の先生もいなければ、人も来ていない。

最高のコンディションだった。

「ねぇ、彰人くん。その、話はっていうのは…。」

私は恐る恐る聞いた。

「…うん、話す覚悟は昨日決めてきたし、言うよ。この話は、梨花に聞いてもらうべきだと思うから。」

私は彰人くんの次の言葉を待った。

「親友と最悪の仲違いをしたんだよ。その話がしたくてさ。
…高校生になったら誰にも言わずに黙っておこうと思ってたんだけど。梨花にだけでも言いたくなった。」

彰人くんはそう言った。
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