私は彼とあくまでも友達になりたい
***

私は長浜駅の前で、ここなと別れた。
これから先もここなとは長い付き合いになると予感がしていた。

私は駅のバス停でバスを待っていた。
次のバスは…5分後か。

暇だなぁ…。

そう思い、自分のスマートフォンを見ると、彰人くんからメッセージが来ていた。

『今日はありがと。』

短く一言。
お礼なんていいのに。

むしろ、こんな私を頼ってくれてありがとうだよ。

『どういたしまして、でいいのかな?私ほんとに何もしてないけど。」

私は、考えた末そう送信した。

『いいんだよ。』

彰人くんはそう言っていた。そして、

『最近、俺のネガティブな話に巻き込んで悪かったな。梨花が良ければ、今度一緒に遊びに行かない?お礼がしたい。』

と言った。

さりげないデートのお誘いだった。
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