私は彼とあくまでも友達になりたい
ゴーストハウスは二人乗りのライド型アトラクション。

目を瞑っておけば、平気だろう…。

私はライドのバーを下ろしながらそう思う。

「梨花。もしかして怖い?」

彰人くんは私に聞く。

「大丈夫だよ。」

どうにか突破口を見つけ、私はそう言った。

「よかった。」と彰人くんは私に言い、

「じゃあ、目、瞑ったりなんかしないよな?」

と言った。清々しいほどいい笑顔だった。

まさか、私の心読まれてる…?
< 146 / 251 >

この作品をシェア

pagetop