私は彼とあくまでも友達になりたい
「え、い、いいの?」

私が聞く。

「うん、いいよ。」

彰人くんが言った。

──また、キス、するのか。

そう考えると胸の鼓動がどんどん速くなる。
でも、幸せな気分だった。

「ただし、

俺からはキスしない。
俺はずっと目瞑っておくから、今回は梨花からしてみて。キス。」

そう言った彰人くんは、私をからかうときの笑顔だった。
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