私は彼とあくまでも友達になりたい
え!嘘!私から!?

できるかな…。

そんなことを心の内で考えている間に彰人くんは目を瞑ってしまった。


──彰人くんの唇に私の唇を触れさせるだけ。


そうわかっていても、それとこれとは話が別なのだ。
というか、『触れさせるだけ』、『だけ』のハードルが高すぎる!

彰人くんは目を瞑ったままで、「まだ?」と笑って言ってくる。

うー。こっちがどれだけ照れてるかわかってるの?
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