私は彼とあくまでも友達になりたい
***

私はそのあと少しの間、トイレの鏡の前で、髪なんかいじってみたりした。
うん、やっぱり普通の顔だ。可もなく不可もない。
この顔が、あの弥生くんの隣にある。
無し寄りの無しだよ。
やっぱ、弥生くんの隣には可愛い子が似合うよ…。

…って、私何考えてるんだろ?

さっさと英和辞書持っていって、帰ろ。
それで寝よ。きっと疲れてるんだよ。

そう思い、英和辞書を置いてある階段の方へ向かった。
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