私は彼とあくまでも友達になりたい
「言いたくないならそれでいいけどよ。
たまには俺のことを頼れよ?

弥生と勝負したときの約束なんだよ。西窪が弥生のことで困ってたら、助けになるのが。
これじゃ、弥生に顔見せできない。

まぁ、俺から言わせて貰えば、あいつの何がいいのかわかんねぇけど。

でも、俺はもう身を引いた存在だ。
もう願うのはお前の幸せだけなんだよ。

だからそんな顔すんなって。

…もしかしたら、今もう一度告白したら、西窪は嬉しい返事をくれるかもな。

でも、そんな勝ち方、あんまりだ。

…それに、お前はあいつのことまだ好きなんだろ?」
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