私は彼とあくまでも友達になりたい
***

「ふーん。なるほどねー。」

焼き芋を食べ終わり、満足そうな姉が言った。

ここなにさっき話したからか、スムーズかつわかりやすく説明できたと思う。
ここなと話をした話も姉にした。

「で、ここなちゃん?と話した末に、あんた、彰人くん次第で別れるっぽいけど、別れたところであんたの彰人くんのことが好きって気持ちが無くなるわけじゃないのよ?それはしんどくないの?」

ねーちゃんは嫌なところをついてきた。

「しんどいと、思うよ。でも決めたことだから。」

と、私。

するとその私の言葉に姉はため息をつき、いつかのときみたいに、

「あのねぇ、私は別れたら、好きな気持ちを消せって言ってるわけじゃないの!むしろその逆!別れるのは構わないと思うけど、好きな気持ちから身を引くなんて馬鹿なことしないでよ!

あんたが初めて抱いたその"好き"って気持ち大切にしなさいよ!」

と捲し立てた。

…今日はほんとに自分以外の人から気づかされてばっかりだなと思う。

幸せも願って、自分の気持ちも大切にして、か。

難しく聞こえるが、良いように聞こえる。

「…ねーちゃん、ありがと。」

私は姉に珍しくお礼を言う。
姉は私のお礼に少しびっくりしたが、いいってことよ、と言い、笑っていた。
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