私は彼とあくまでも友達になりたい
***
side 中野千夏
私は、応援したいのだろうか。はたまた逆の思考なのだろうか。
わからないまま、梨花と話した。
正直、私にとって、梨花から彰人くんの話を聞くのは辛いことだった。
幸せを願うよりも前に、その隣に立つ人間が私だったらと考えてしまう。
でも私たちは親友だ。梨花が大好きであるのもまた事実。
だから、私は親友として最善のことをしたはずだ。
まさか、あの人があんな風なことをする人だとは思わなかったけど。
二人ならきっと大丈夫。
私はそう自分に言い聞かせた。
side 中野千夏
私は、応援したいのだろうか。はたまた逆の思考なのだろうか。
わからないまま、梨花と話した。
正直、私にとって、梨花から彰人くんの話を聞くのは辛いことだった。
幸せを願うよりも前に、その隣に立つ人間が私だったらと考えてしまう。
でも私たちは親友だ。梨花が大好きであるのもまた事実。
だから、私は親友として最善のことをしたはずだ。
まさか、あの人があんな風なことをする人だとは思わなかったけど。
二人ならきっと大丈夫。
私はそう自分に言い聞かせた。