私は彼とあくまでも友達になりたい
放課後
***
放課後のチャイムが鳴る。
正直今日の授業は全く頭に入らなかった。
今日は日直だったから、今は日誌を書いていた。
彰人くんを待たせてしまうのは気が引けたが、こればかりは仕方ない。
そんなとき、菜穂ちゃんと蓮美ちゃんが私に声をかけた。
「梨花、なんか、今日気合入ってる?」
「ほんと。どうしたの?」
私は、なんて言おうか、考えた。
友達に隠し事をするのは気が引けたが、
「うん、実は、例の彼氏関係で…。」
と言った。嘘は言ってないもんね?
そんな私の言葉に、
「ねえ、楽しい?彼氏がいるのって?」
と蓮美ちゃんが聞いた。
楽しい。楽しかったはずだ。
今は色んなことがあって絡まり合った黒い糸くずみたいな気持ちだが。
──彰人くんと一緒にいたい。
──でも、別れなきゃならないかもしれない。
──そんなの嫌だ!
──でも、仕方ないよね。彰人くんの幸せのためだよ。
──私の幸せは?
そんな自問自答。何百回目の自問自答。
迷った末、蓮美ちゃんには、「楽しいよ。」と言った。
放課後のチャイムが鳴る。
正直今日の授業は全く頭に入らなかった。
今日は日直だったから、今は日誌を書いていた。
彰人くんを待たせてしまうのは気が引けたが、こればかりは仕方ない。
そんなとき、菜穂ちゃんと蓮美ちゃんが私に声をかけた。
「梨花、なんか、今日気合入ってる?」
「ほんと。どうしたの?」
私は、なんて言おうか、考えた。
友達に隠し事をするのは気が引けたが、
「うん、実は、例の彼氏関係で…。」
と言った。嘘は言ってないもんね?
そんな私の言葉に、
「ねえ、楽しい?彼氏がいるのって?」
と蓮美ちゃんが聞いた。
楽しい。楽しかったはずだ。
今は色んなことがあって絡まり合った黒い糸くずみたいな気持ちだが。
──彰人くんと一緒にいたい。
──でも、別れなきゃならないかもしれない。
──そんなの嫌だ!
──でも、仕方ないよね。彰人くんの幸せのためだよ。
──私の幸せは?
そんな自問自答。何百回目の自問自答。
迷った末、蓮美ちゃんには、「楽しいよ。」と言った。