私は彼とあくまでも友達になりたい
「大丈夫?立てる?」

ひなちゃんは聞く。
私は返事をする代わりにゆっくりと立ち上がる。
そして、

「ひなちゃん、どうしてここに?」

と聞いた。

「ここに来たのはたまたまだけど、梨花ちゃんのこと助けたのは、お礼がしたくて。

私ね。実は、偶然が重なってあのグループにいたの。
それで、そのグループ内でクズな遊びしてて。

その一環で私は彰人くんに近づいたの。

で、梨花ちゃんたちを別れさせようとしたのも事実。

そのことは事実なわけだから、意思関係なく謝りたくて。
さっきのも償いの一つかな。」

と言った。

「ほんとに、今回の話はごめんね。」

ひなちゃんはしっかりこちらを見て謝っていた。
美人だなぁ…と密かに思った。

「いいよ。今回の件は大変だったけど、自分の気持ちと話し合うのにはいい機会かなって思ったから。」

私はそう言った。
ひなちゃんは重ねて「ごめんね」と言った。
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