私は彼とあくまでも友達になりたい
──彰人くんが喜びそうなこと、か。

恋人っぽいこと、かな?
恥ずかしいけど、せっかくのデートだし、勇気、出してみようかな?

そんなことをぽけーと彰人くんのことを眺めながら考えていた。

すると、彰人くんも私の方を見た。
私が彰人くんのことを見ていたのに気づいたのだろう。

いつもなら、目があっただけでも照れてそっぽを向いてしまうが、今日はそのまま見つめてみた。

彰人くんも目を逸らさずにじっと見つめる。

こうして、急だが、私たちのみつめあい勝負、照れたら負けが開始されたのだった。
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