私は彼とあくまでも友達になりたい
***
side 小野寺智子
突然だが、私は長濱高校の図書室で司書をしている。
今日は色々あって、ほとんど図書室に顔を出さなかったのだが、忘れ物に気づき、生徒のいない図書室に入ったところだった。
ボールペンを無くしていたのだが、それは古紙回収ボックスの脇にありすぐに見つかった。
お気に入りだから、よかった〜。
さぁ、帰ろ。そう思い立ち去ろうとしたときだった。
おやおやー?
私は古紙回収ボックスの中にある物を見つける。
そこからは青春の香りが漂っていた。
私はウキウキしながら、その2枚の紙を取り出して、内容を見る。
『可愛い』とか、『かっこいい』とかお互いのいいところを書いているように思えた。
中には、『手が綺麗』だとか、『髪がいい匂い』だとか親しい人じゃないと分からないだろうなと思われることもあった。
そして、2枚の紙を見比べ、くすりと笑う私。
『私のこと、思ってくれるいい人」
『俺のワガママに付き合ってくれるいい子。』
最後の行には、二人似たような内容が書き記されている。
多分、図書委員のあの二人だろうなぁと考えながら、私は古紙回収ボックスに2枚の紙を戻した。
side 小野寺智子
突然だが、私は長濱高校の図書室で司書をしている。
今日は色々あって、ほとんど図書室に顔を出さなかったのだが、忘れ物に気づき、生徒のいない図書室に入ったところだった。
ボールペンを無くしていたのだが、それは古紙回収ボックスの脇にありすぐに見つかった。
お気に入りだから、よかった〜。
さぁ、帰ろ。そう思い立ち去ろうとしたときだった。
おやおやー?
私は古紙回収ボックスの中にある物を見つける。
そこからは青春の香りが漂っていた。
私はウキウキしながら、その2枚の紙を取り出して、内容を見る。
『可愛い』とか、『かっこいい』とかお互いのいいところを書いているように思えた。
中には、『手が綺麗』だとか、『髪がいい匂い』だとか親しい人じゃないと分からないだろうなと思われることもあった。
そして、2枚の紙を見比べ、くすりと笑う私。
『私のこと、思ってくれるいい人」
『俺のワガママに付き合ってくれるいい子。』
最後の行には、二人似たような内容が書き記されている。
多分、図書委員のあの二人だろうなぁと考えながら、私は古紙回収ボックスに2枚の紙を戻した。