私は彼とあくまでも友達になりたい
彰人くんと合流できたのは、待ち合わせ時間きっかりだった。

「お前、毎度毎度早すぎない?」

彰人くんが言う。

「えー、そうかなー?
でも、楽しみすぎて早く着いちゃうんだもん。それに、待ってる時間も楽しいの。」

私はエヘヘと笑って言った。

彰人くんは、ならいいけど、とマフラーで口元を隠し言った。

彰人くんは今日もおしゃれ。
白のリブニットに黒のデニム。その上から黒のチェスターコートを着ている。首元に巻いてある紺のマフラーも様になっていた。

にしても…

「白ニットお揃いになっちゃったね。」

私ははにかみながら言う。
彰人くんも、「たまたまだけど、嬉しいな。」と笑った。
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