私は彼とあくまでも友達になりたい
***

side 吉本颯太

彰人と、その彼女が帰って、俺はもう一度店に戻ろうと家を出た。

彰人に彼女がいると知った時は、驚いたが、いい子そうでよかった。

──大事にしろよ。

俺はそう思いながら、空を眺めた。

雪が降りはじめそうな空だった。
< 217 / 251 >

この作品をシェア

pagetop