私は彼とあくまでも友達になりたい
***

水族館に着く頃には、午後3時を指していた。

うん!プラン通り!

点灯していないイルミネーションを横目に見ながら、彰人くんの前に立つ。

「前にね、クリスマスにして欲しいこと聞いたでしょ?それでね、ずっと考えてたの。彰人くんが何をしてもらったら嬉しいか。ここなにも相談したりして。
そしたら、してもらって嬉しかったことをするのはどう?って言ってくれたの。
それで、いつもの生活を思い返してみたら、彰人くんは、私を照れさせるのが上手かなって思って。
だから、今日は私が彰人くんのことを照れさせようと思うの!」

私は彰人くんに宣言する。
意気込む私を見て、彰人くんは、ぶはっ、と吹き出し、

「できるといいね。」

と意地悪に笑った。

「頑張る。」

私は彰人くんに向かって笑った。
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