私は彼とあくまでも友達になりたい
カップルや家族連れで賑わう、イルミネーションゾーン。

ペンギン、クラゲ、アザラシ。そして、なんと言っても、海をイメージしたというクリスマスツリー。

写真を撮ってはしゃぐ私と、それを微笑ましそうに見つめる彰人くん。

多分、こういう所が兄妹に見える要因になっているのだろうなぁ…。

反省しつつ、私は懲りずに写真を撮る。
そして、彰人くんの方を振り返り、

「彰人くん!私ね、彰人くんとも写真が撮りたいなぁって思ってるんだけど…。ど、どうですか?」

と言った。なんでだか、最後は敬語になった。
私の言葉に(多分敬語に)彰人くんは、ふふっと笑い、

「いいですよ?」

と言った。
少し首を傾ける彼は、私には眩しかった。
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