私は彼とあくまでも友達になりたい
イルミネーションの前で、彰人くんと並ぶ。

私はスマホのカメラを内カメにする。

「…もうちょっと寄ってもらっていい?」

「こう?」

「うん、ありがと。」

私は画面にうつる彰人くんを見ながら、無加工で顔整いすぎ!とびっくりする。
私はというと、無加工では、顔のラインとかが不恰好で、その、ちょっとへこんだ。

そうは思いつつも、シャッターを押す。
顔に自信はないが、精一杯の笑顔を作った。

カシャっと音が鳴り、写真が撮れる。

私が今日撮った中で一番大切な写真になったと思う。

彰人くんは、

「いい写真だね。」

と笑って言ってくれた。

「私もそう思う!」

それは本心から出た言葉だった。
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