私は彼とあくまでも友達になりたい
***
補習対策も終えて、私は弥生くんと帰ることになった。
外はまだ雨が降っている。
でも、私は傘、持ってるんだよなぁ。
そうドヤ顔で思い、傘立てを見た。
しかし、私の傘がない。
え?嘘!なんで?ちゃんと朝持って来たよ?
そのとき、私のスマホが鳴った。千夏からメッセージだった。
『傘借りた。メンゴ!!(゚∀゚人)』
らしい。顔文字が腹立つ。
にしても、どうやって帰ろう?
濡れるのは嫌だよ?風邪ひきたくないし…。
…弥生くんが傘を持ってたら入れてもらお。そう思い、隣の弥生くんをチラリと見る。
紺色の傘を広げているところだった。
やった。いれてもーらおっと。
「ねえ、弥生くん。傘入れてくれる?」
弥生くんの肩が濡れるかもと思うと、少しばかり気が引けるけど、こればかりは許して欲しいなーなんて?
「何?傘忘れたの?」
弥生くんは気怠げにそう言った。
「えへへ。実はそうなの。」
厳密に言えば、持って来ていたのだが、説明がめんどくさくて、嘘をついた。
「…はぁ。じゃあ、これ使いなよ。」
弥生くんは折り畳み傘を差し出してきた。
弥生くん、用意いいのね!
「…別に西窪をこの傘に入れるのはいいとして、俺の肩は濡れてもいいけど、西窪の肩を濡らすのは気が引ける。」
別にいいのに。
そう思ったけど、濡れない方がいいと思い、傘を受け取ろうとした。
したのだが…。
「それとも、俺と相合傘したかった?」
ニヤリとしながら弥生くんが言った。
相合傘って…カップルがするもんだよ?弥生くん。
私は君と友達になりたいだけだもん。
…あれ?だけ、だよね?
もしかしてだけど、ドキドキするのもざわざわするのも…。
「そういうんじゃないもん!」
私は照れ隠しなのかそう言い、弥生くんから折り畳み傘を受け取った。
補習対策も終えて、私は弥生くんと帰ることになった。
外はまだ雨が降っている。
でも、私は傘、持ってるんだよなぁ。
そうドヤ顔で思い、傘立てを見た。
しかし、私の傘がない。
え?嘘!なんで?ちゃんと朝持って来たよ?
そのとき、私のスマホが鳴った。千夏からメッセージだった。
『傘借りた。メンゴ!!(゚∀゚人)』
らしい。顔文字が腹立つ。
にしても、どうやって帰ろう?
濡れるのは嫌だよ?風邪ひきたくないし…。
…弥生くんが傘を持ってたら入れてもらお。そう思い、隣の弥生くんをチラリと見る。
紺色の傘を広げているところだった。
やった。いれてもーらおっと。
「ねえ、弥生くん。傘入れてくれる?」
弥生くんの肩が濡れるかもと思うと、少しばかり気が引けるけど、こればかりは許して欲しいなーなんて?
「何?傘忘れたの?」
弥生くんは気怠げにそう言った。
「えへへ。実はそうなの。」
厳密に言えば、持って来ていたのだが、説明がめんどくさくて、嘘をついた。
「…はぁ。じゃあ、これ使いなよ。」
弥生くんは折り畳み傘を差し出してきた。
弥生くん、用意いいのね!
「…別に西窪をこの傘に入れるのはいいとして、俺の肩は濡れてもいいけど、西窪の肩を濡らすのは気が引ける。」
別にいいのに。
そう思ったけど、濡れない方がいいと思い、傘を受け取ろうとした。
したのだが…。
「それとも、俺と相合傘したかった?」
ニヤリとしながら弥生くんが言った。
相合傘って…カップルがするもんだよ?弥生くん。
私は君と友達になりたいだけだもん。
…あれ?だけ、だよね?
もしかしてだけど、ドキドキするのもざわざわするのも…。
「そういうんじゃないもん!」
私は照れ隠しなのかそう言い、弥生くんから折り畳み傘を受け取った。