私は彼とあくまでも友達になりたい
***
side弥生彰人
──恋、か。
雨が止んだ空の下、俺は傘をたたみながら恋について考える。
俺は、西窪に確実に恋している。
素直なところも、はにかむような笑顔も、英語ができないところも、鼻をかすめるひだまりの香りも…。
全部可愛いと思うし、大好きだ。
彼女に恋した理由は、あんなに自然体の人を初めて見たからかもしれない。
自分でも、あまりよくわかっていなかった。
ただ、そんなことはどうでもよくて、彼女のことをもっと知りたかった。
そんな俺の視界には、掲示板が映る。花火のイラストがでかでかと描かれたポスター。
長濱祭りのポスターだ。
西窪と行けたのなら、もっと彼女のことを知れるかもしれない。
次の委員会のとき、誘ってみようかな。
side弥生彰人
──恋、か。
雨が止んだ空の下、俺は傘をたたみながら恋について考える。
俺は、西窪に確実に恋している。
素直なところも、はにかむような笑顔も、英語ができないところも、鼻をかすめるひだまりの香りも…。
全部可愛いと思うし、大好きだ。
彼女に恋した理由は、あんなに自然体の人を初めて見たからかもしれない。
自分でも、あまりよくわかっていなかった。
ただ、そんなことはどうでもよくて、彼女のことをもっと知りたかった。
そんな俺の視界には、掲示板が映る。花火のイラストがでかでかと描かれたポスター。
長濱祭りのポスターだ。
西窪と行けたのなら、もっと彼女のことを知れるかもしれない。
次の委員会のとき、誘ってみようかな。