私は彼とあくまでも友達になりたい
夏祭り
千夏はやはり、弥生くんが手伝うことをOKしてくれた。

そんなこんなで、八月初めの長濱祭り。
『なかの堂』の屋台には、弥生くんが売り子として来てくれた。

今年も長濱祭りは大きな盛り上がりを見せている。

「あんみつ、完売しましたー。」

「よし、これで全部完売だな。」

例年より早く完売した。多分、弥生くん効果で、女子の客がいっぱい来たからだろう。現在午後7時だ。

「じゃあじゃあ。お父さん。もう遊びに行っていい?」

「おう、いいぞ。」

千夏は待ってました、と言わんばかりに、私と弥生くんに話しかける。

「ねえねえ、どこ行く?私ね、フルーツ飴食べたいなー。」

「いいね、行こう行こう!
…弥生くんはどうする?」

私は弥生くんに聞く。
すると弥生くんも、いいね、と言っていた。
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