私は彼とあくまでも友達になりたい
その後、二人無言で花火を見た。
なんとなく、何も喋らない方がいい気がしたから。

そして、最後のひと玉が打ち上がった後、すぐに親友と合流した。

「心配したんだからね!」

怒りながらそう言っていた。

「ごめんなさい…。」

私は素直に謝った。

「いいよ、無事だったなら。」

親友は笑って許してくれた。

その後、屋台の片付けがある千夏と別れて、弥生くんと二人きりになる。

「今日はワガママいっぱい言って、迷惑かけてごめんなさい!」

私は弥生くんにも謝った。

「別にいいけど、」と弥生くんは言い、私の両方のほっぺたをむにっと掴みながら、

「ネガティブ退散。」

と言った。

「ネガティブになったときには、俺がどうにかしてやるからさ。そんな謝らないで。」

とも言った。

私はまた泣きそうな嬉しいようなよくわからない気持ちになった。

夜空が眩しい夜だった。
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